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テレワーク環境を構築する4つの方法

テレワーク環境を構築するには、以下の4つの方法があります。

①リモートデスクトップ方式


出典元:総務省作成「情報システム担当者のためのテレワーク導入手順書

ノートパソコンやタブレット端末を使い、インターネットを経由してオフィスに設置されたパソコンのデスクトップ環境を遠隔から閲覧及び操作する方法です。作業は遠隔操作で実施するため、全ての作業がオフィスで行なっているのと同じ状態です。

そのため、リモートワーカーの手元にデータが残りません。ファイルは全てオフィスにあるパソコンに保存されるため情報漏えいが起きにくいというメリットがあります。大規模なシステムは必要なく、リモートデスクトップ専用のアプリケーションを使用すればテレワークを開始できます。

デメリットとしては、オフィスのパソコンの電源を常時オンにしておかなければいけないため、電気代が余分にかかることです。また、インターネット環境によっては、画面の遅れが発生し、見づらくなる可能性もあります。さらに、オフィス外から社内ネットワークにアクセスするためVPN(インターネット上の経路を暗号化する仕組み)装置の導入が必要です。

②シンクライアント方式


出典元:総務省作成「情報システム担当者のためのテレワーク導入手順書

オフィスのサーバーの中に、複数のデスクトップ環境を仮想的に構築し、リモートワーカーのパソコンやタブレット端末からサーバーにログインする方法です。例えるならば、サーバーがマンションで、デスクトップ環境が各部屋と言えるでしょう。リモートワーカーはそれぞれの部屋にアクセスすることになります。

リモートデスクトップ方式と同じように、リモートワーカーの手元にデータが残らないので、情報漏洩のリスクは低下します。そして、リモートデスクトップ方式と違って、デスクトップ環境をサーバーで一括管理できるのでウィルス対策などのシステムメンテナンスも行い易いのがメリットです。

デメリットは、専用のサーバーと仮想デスクトップ環境を構築するために初期費用がかかることです。オフィス外から社内ネットワークにアクセスするためVPN装置の導入も必要です。また、サーバーのリソースを共有して使用するため、CADなどのグラフィックパワーを必要とする業務には不向きです。

③会社PCの持ち帰り方式


出典元:総務省作成「情報システム担当者のためのテレワーク導入手順書

会社で貸与されたノートパソコンなどを自宅やサテライトオフィス、モバイルワークで利用する方法です。インターネット経由でオフィスのファイルサーバーや業務システムを利用して業務を行います。

端末内にデータが保存されることになるため、盗難や紛失による情報漏洩に気をつけなければいけません。万が一に備えてHDDの暗号化や多重認証などのセキュリティ対策を施しておく必要があります。オフィス外から社内ネットワークにアクセスするためVPN装置の導入も必要です。一方で、既存のリソースを利用するために、あまりコストをかけずにテレワークを導入できるのがメリットです。

④クラウド型アプリケーション利用方式


出典元:総務省作成「情報システム担当者のためのテレワーク導入手順書

オフィス内外からクラウド上のアプリケーションにアクセスして、同じように業務を行う方法です。非常時にオフィス内の端末が使用できなくなった場合でも、他の端末からクラウドにアクセスしてデータを参照ができ、BCP対策にも最適です。

しかし、アプリケーションによっては、データのダウンロード制限をかけられないものもあります。また、操作性が悪く作業効率が悪くなるアプリケーションもあるので注意が必要です。まずは、トライアルで体験版などを利用することをおすすめします。

クラウド上のアプリケーションを利用するメリットとしては、ライセンス費用などのランニングコストはかかりますが、初期費用を低く抑えることができることです。また、既存のシステムに変更を加える必要がありませんので、比較的容易にテレワークを導入することが可能です。

さらに、上記の3方式と異なり、リモートワーカーの端末からオフィスのネットワーク環境にアクセスする必要がなくなります。したがって、VPN装置の導入は必須ではありません。